僕、ジェームスについて

[ 悲しいエピソード ]

 

僕の名前はジェームスです。

M和さんは僕の二番目のお母さんです。

最初のお母さんが乳がんの手術をした直後、

生まれたばかりの僕は お母さんを元気づけるためにと、

この家にもらわれて来ました。

やさしいお母さん、お仕事で忙しいお父さん、

OLのお姉ちゃん、大学生のお兄ちゃんの5人家族。

僕は、朝のお散歩から夜寝るまで、いつもお母さんといっしょでした。

 

ところが僕が3歳の時、お母さんの病気が再発。

お母さんは入退院を繰り返し、半年後には帰らぬ人に・・・。

僕はお葬式の日、お経をあげるお坊さんの後ろで

家族と一緒に座布団に座り、お母さんにサヨナラしました。

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それからは、お仕事に出かける前の早朝、

お父さんがお散歩に連れて行ってくれるようになりました。

お仕事に出かける家族を見送ると、

一日中ひとりぼっち、お家の中でお留守です。

夕方、お父さんが帰ってくるまで

おしっこを我慢してずっとさびしく待っていました。

 

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来る日も来る日も、僕は一人ぼっちでお留守番。

 

来る日も来る日も・・・・。

ずっとずっと一人ぼっち・・・・。

 

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お母さんが亡くなって一年後、

今度はお姉ちゃんがお嫁さんになって

お家から出て行きました。

お父さんとお兄ちゃんと僕の三人の生活。

 

「さびしいなんて言わないよ

だって僕は男の子だからね。 」

 

だけど・・・・。

 

 

そんなある日、知らない女の人がうちに遊びに来ました。

僕にやさしく声をかけてくれて、とっても嬉しかった初対面。

夕方その女の人が「ジェームス君、バイバイ、またね!」

と言って家を出て行った時、僕は寂しくなりお庭まで走り出て

「行かないで~!」と、遠吠えをしてしまいました。

 

それから女の人は、言った通り何度もうちに遊びに来てくれて、

いっしょにお散歩へ行ったり、ご飯を食べたり 楽しく過ごしました。

お家に遊びに来てくれる女の人のことを僕は大好きになりました。

そのうちにその女の人は、僕のお家で一緒に暮らすようになりました。

お父さんが、僕の新しいお母さんを見つけてくれたのです!

 

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それがM和さんでした。

M和さんといっしょにお散歩をしていると、

近所のおばちゃんが声をかけてくれます。

「よかったね、僕はずっとひとりでさびしいのに

辛抱していたからね。」 って・・・・。

 

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M和さんと一緒に暮らすようになってから、

僕はいつもM和さんといっしょです。

お散歩、お食事、僕のコスプレ撮影ごっこ、夜寝る時、

そして、M和さんが車でお買い物に出かける時は

僕もいっしょに乗って行きます。

窓から顔を出して僕のふさふさの毛が風になびくと

とっても気持いいです。

 

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お休みの日にはお兄ちゃんも

お散歩へ連れて行ってくれます。

お父さんは、早朝のお散歩は相変わらず

毎日連れて行ってくれます。

最初のお母さんが亡くなって3年間、

僕はとても寂しい毎日を送っていましたが、

今は、お父さん、お兄ちゃん、新しいお母さんと4人で、

仲良く楽しい日を過ごしています。

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お父さんに残してくれたお母さんの遺言。

「ジェームスを大事にしてあげてね」

天国のお母さん、安心して下さい。

お母さんが僕に残してくれた遺言の通り

僕はみんなに愛されて、大切にしてもらって

楽しく暮らしています。

僕の心の中にはずっとお母さんがいます。

生まれて間のない僕を引き取り、

育ててくれてありがとう。

 

僕は、8歳になりました。

 

2010.6.24